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遥かなる生ビール

長静館では、現在生ビールの提供は致しておりません。ソフト、ハード面において最上な物を現在の状況では提供できないからです。飲食店で、生ビールを提供していない店のほうが珍しいくらいですが、では何故なのか?残念ながら、完璧な状態の生ビールを提供している飲食店を、私が知る限りではほとんど見かけません。それを実践するには、以下の理由により相当な労力を要するからです。

1.ドラフトコックの選別

添え付けの物がベストではありません。数多くのメーカーから、自らの目指す泡のイメージを具現化してくれる物をチョイスする必要があります。 

2・樽専用の冷蔵設備の確保等

生ビールの鮮度を保つため、樽が外気にさらされる瞬冷式ではなく、樽そのものを冷却できる空冷式を選択するべき。しかし、ほとんどの飲食店が瞬冷式を採用。小さい樽をこまめに取り換えながら、2日程で使い切る必要がある事は言うまでもありません。

3.注ぎ方

きめ細かい泡を作る為には、最低1割のロスが出るであろう泡切りが不可欠。注ぐ時間も通常の2倍はかかります。注ぎ手の情熱と技術も当然必要。

4.ジョッキの管理

不要な臭いの付着を防ぐため専用スポンジでの手洗い、自然乾燥、そしてジョッキ専用冷蔵庫の確保は不可欠。

5.サーバー洗浄等

毎日のサーバー洗浄は言うまでもなく、ドラフトコックの分解洗浄や定期的に行う薬品洗浄など。

これらの課題をすべてクリアできた時、初めて生ビールを提供しようと私共は考えています。それまでは、瓶ビールのみの取り扱いとなります。

2011年07月09日(土) お知らせ